〝成熟度〟は増すばかりだ。フィギュアスケートの世界国別対抗戦2日目(14日、東京体育館)、アイスダンスのフリーダンス(FD)で日本の〝かなだい〟こと村元哉中(30)、高橋大輔(37=ともに関大KFSC)が自己ベストの116・63点をマークして5位。今季最終戦を上々の形で締めくくった。
〝かなだい〟がFDで演じた「オペラ座の怪人」は、高橋がシングル時代に同会場で開催された2007年世界選手権でも使用。日本男子初の表彰台となる銀メダルを獲得した際の名プログラムに合わせ、息の合ったツイズル、ステップ、スピンなどで観衆を魅了した。高橋は「良い思い出にしたいという気持ちが強かった。哉中ちゃんと2人でアイスダンサーとして最高の演技ができた」と満面の笑みを浮かべた。
シングルからアイスダンスへ転向し、カップル結成3季目にして国際スケート連盟公認の国際大会で初優勝。3月の世界選手権では結成10季目を超えるカップルが目立つ中、日本勢最高タイとなる11位に食い込むなど、日本フィギュア界の歴史に新たなページを刻み続ける。
2人をよく知るフィギュア関係者は、高橋の飛躍を要因の一つに挙げる。「2人で一緒に滑るというアイスダンスのところの部分がすごくしみついてきた。自然とアイスダンサーの動きを出せるようになったので、その先に高橋選手の個性が出せるようになってきた」。かつては「技術的にシングルの選手からアイスダンサーにならないといけない中で、高橋選手の良さである表現力の部分まで至らなかった」と指摘した。
高橋は「やればやるほどお互いのことを知れて、考えずとも分かり合えることが増えている」と手応えを口にした。気になる来季についてはこの日も「このあと、アイスショーやイベントがあるので、その間に考えていこうと思う」と明言を避けたが、今後がさらに楽しみとなるシーズンとなった。












