懸命に戦い抜いた。フィギュアスケートの世界国別対抗戦最終日(15日、東京体育館)、男子フリーで佐藤駿(19=明大)は、164・86点をマークして8位だった。

 今大会はケガで欠場した宇野昌磨(25=トヨタ自動車)に代わっての出場。佐藤のもとに連絡があったのは6日だった。「シーズンオフだと思っていたので『やばい』となった」。すでに来季のショートプログラム(SP)曲の準備を進めている状況下だったというが、リンクに立つ決断を下した。

 13日のSPは「調子がいいとは言い切れなかった」と11位。この日のフリーは冒頭の4回転ルッツが3回転になるも、4回転―3回転の連続トーループを着氷させた。さらに当初は予定に入れてなかった4回転ルッツに再挑戦するなど、気持ちのこもったパフォーマンスを披露。「いつもの自分だったら逃げていた。すごく心配な部分はあったけど(SP)から立て直すことができた」と振り返った。

 演技後には涙を浮かべるなど、複雑な気持ちが入り交じった一戦となった。「正直もっとできた部分はあった。悔しい部分もある」。この経験を来季につなげていく。