トランプ元大統領が故安倍晋三元首相から贈られた〝黄金のゴルフクラブ〟を見つけ、返却すると発表した。米ニューヨーク・ポストが10日、報じた。 

 現在、トランプ氏は不倫相手への口止め料など計34件の業務記録を改ざんしたとして州法違反罪に問われ、起訴されている。それ以前から、大統領在任中、各国首脳から贈られた高価な品々約100点が不明になっていることが問題視されてきた。「私のものだ」と言って返却を拒んでいるという話もある。連邦法では、大統領在任中に贈呈された415ドル以上の品物は大統領個人に贈られたものではなく、米国民に贈られたものであり、大統領退任後は政府(国立公文書館)に返還しなければいけないと定められているからだ。

 トランプ氏は10日、自ら立ち上げたSNSトゥルース・ソーシャルで「捜索の結果、私の友人で元日本の首相である安倍晋三氏から贈られた金色のゴルフクラブを見つけることができたことを報告する」と発表した。

「フロリダ州パームビーチ郡にあるトランプ・インターナショナル・ゴルフクラブのロッカーに、他のクラブと一緒に保管されていた。使用されたことはない。このクラブは就任前に私に与えられたという事実があるが、それにもかかわらず、私はそれを『国立公文書館』に送る」。大統領就任前にもらった物だから返却義務はないが、特別に返却してやろうというわけだ。

 安倍さんはトランプ氏が大統領選当選直後の2016年11月(就任は17年1月)にトランプ氏と初会談。3755ドル(約50万円)のドライバー、3040ドル(約40万円)のドライバー、460ドル(約6万円)のパターをトランプ氏に贈呈した。そのうち3755ドルのドライバーを見つけたという。