米ニューヨーク州の大陪審に起訴されたトランプ前米大統領が、日本時間5日の罪状認否で無罪を主張した件に絡んで場外戦が起きている。

 トランプ氏は2016年に不倫関係にあったポルノ女優ストーミー・ダニエルズに口止め料13万ドル(約1700万円)を支払い、顧問弁護士に分割で弁済する過程で計34件の業務記録を改ざんしたとして州法違反罪に問われた。

 罪状認否後にトランプ氏はフロリダ州の私邸に戻り演説をした。5日のUSAトゥデー紙によると、トランプ氏は「米国でこのようなことが起こるとは思いませんでした」と起訴を批判。今後の見通しについて、同紙は「時間のかかる裁判になる」としている。被告人のまま24年の大統領選を迎える可能性もあるという。

 トランプ陣営はさっそく選挙資金集めにいそしんでいる。米国では逮捕者がマグショットと呼ばれる顔写真を撮られるものだが、トランプ氏は撮影されなかった。欧米メディアによると、陣営はトランプ氏の顔写真を使ったニセのマグショットをあしらったTシャツを支持者向けに用意。「NOT GUILTY(無罪)」と書かれたもので、47ドル以上の寄付をするともらえるという。

 裁判を利用するとはさすがビジネスマンとして成功したトランプ氏だけあると言いたいところだが、「彼だけではありません」と伝えているのは英イブニング・スタンダード紙だ。

 トランプ氏を訴えているダニエルズも同じく裁判を利用しているといい、「彼女はトランプの顔に似せて作られた犬用のペット用オモチャを30ドルで販売。さらに、20ドルのTシャツ、25ドルのコミック本を販売しています」(同紙)。

 次の対面審理は12月というが、果たして両者はどれだけのお金を集めることができるのか。