早くも〝心理戦〟が始まった。日本水泳連盟は10日、世界選手権(7月、福岡)に臨む競泳の日本代表選手を発表。男子の瀬戸大也(28=CHARIS&Co.)は、個人メドレー2種目で代表に選出された。

 金メダルを目標に掲げるパリ五輪まで約1年3か月となった。昨年3月から加藤健志コーチと猛練習に励む中で、絶対王者として君臨するレオン・マルシャン(20=フランス)ら、海外のライバル勢を強く意識。「銀メダル以上を獲得して、ライバルの選手たちとどのぐらいの差があるかを見たい」とテーマを掲げた。

 その狙いはどこにあるのか。加藤コーチは「銀メダルを取って、200&400メートル個人メドレーで自己ベストを更新したい。ちょっと控えめだけど、本当にやり遂げるのは確実性が必要。イチかバチかではいけない」と説明。現状ではマルシャンの実力が群を抜いている。だが、着実に成長を続ける姿を見せることで「瀬戸はまだまだ進化するぞ」と揺さぶりをかけるのが一つの目的だという。

 加藤コーチによると、パリ五輪金メダルプランはまだ〝基礎工事〟の段階だ。瀬戸は「何を自分がやらないといけないかを、ちゃんと見極めるレースにしたい」と気合十分。悲願達成へ、今後に向けたヒントを探し出す。