ダブル大関取りはなるか。大相撲春場所13日目(24日、大阪府立体育会館)、小結大栄翔(29=追手風)が幕内明生(立浪)を力強く突き出して11勝目(2敗)。星で並んでいた幕内翠富士(伊勢ヶ浜)が敗れ、優勝争いの単独首位に躍り出た。取組後は「今日も落ち着いて攻められた。変わらず同じ気持ちでやりたい。その一番を全力でやるだけ」と2度目の優勝へ気合を入れた。

 賜杯の行方とともに注目されるのが、新大関誕生の機運の高まりだ。大栄翔を1差で追う関脇霧馬山(陸奥)も、この日で10勝に到達。先場所は小結で11勝を挙げており、5月の夏場所(東京・両国国技館)で大関取りの挑戦権を得た。そこで浮上してくるのが、来場所後の大栄翔と霧馬山のダブル昇進だ。大関昇進の目安は三役(関脇、小結)の地位で「3場所合計33勝以上」とされている。ただ、近年は目安を満たさなくても大関となった例は少なくない。

 照ノ富士(新大関)や栃ノ心は平幕が起点ながら、直近3場所の中での優勝が評価されて大関に昇進。先場所は平幕で10勝の大栄翔も、優勝すればこれに該当する。朝乃山や正代は3場所合計32勝で大関となった。今場所は昭和以降初となる横綱大関不在の異常事態。角界内にある新大関誕生を待望するムードも、両力士にとっては大きな〝追い風〟となりそうだが…。果たして、どうなるか。