役力士の意地を見せられるか。大相撲春場所11日目(22日、大阪府立体育会館)、小結大栄翔(29=追手風)が幕内高安(田子ノ浦)を力強く押し出して9勝目(2敗)を挙げた。トップを走る平幕の翠富士(伊勢ヶ浜)に土がつき、1差に接近。取組後は「最後まで一日一番の気持ちでやっていきたい」と気持ちを引き締めた。
優勝争いは6人いる3敗力士にも可能性があり、大混戦の様相を呈している。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「まだまだ混戦が続く。横綱大関がいないだけに、優勝ライン14勝1敗とかにはなりにくい。誰にでもチャンスがある」と指摘。審判部副部長の浅香山親方(元大関魁皇)も「3敗までは優勝圏内。力の差があるわけではない」と予測した。
今場所は大関貴景勝(常盤山)が途中休場し、綱取りに失敗。昭和以降初となる横綱大関不在の異常事態を迎えている。一方で、貴景勝が先場所で3度目の優勝を果たすまでは、3場所連続で平幕力士が優勝。再び〝平幕天下〟に逆戻りすれば、待望されている新たな看板力士の誕生は、ますます遠のくことになる。関脇、小結の役力士は意地の見せどころだ。
八角理事長も横綱大関不在の状況を受けて「突き抜ける人が出てきてほしい」と三役陣に奮起を促しているが…。果たして、どうなるか。











