キックボクシングを卒業し、4月8日に有明アリーナでプロボクシングデビューする那須川天心(24=帝拳)が、同1日に後楽園ホールで公開スパーリングを行うことが決定した。

 これは同日から配信が始まる動画配信サービス「U―NEXT」の「WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE оn U―NEXT」内で実施されるもの。スパー相手は未定だが、ファンの前で初めて披露されるボクサー・那須川に注目が集まる。帝拳ジムの本田明彦会長は「第1回なので花を添えるために」と、試合以外の〝目玉〟を用意した意図を説明した。

 近年のボクシング中継は「Amazonプライム・ビデオ」、「ABEMA」、NTTドコモの「Leminо」などネット配信が主流となっている。その理由はテレビの地上波放送よりも相性がいいからだ。ボクシングは確実に視聴率こそ取れるものの、スポンサーを集めにくい。試合が短時間で終わった場合は、番組放送時間が余ってしまう。さらに試合会場を押さえにくいこの時代にあって、地上波放送よりも配信のほうが日程調整がしやすい側面もある。

 デビュー戦がAmazonプライム・ビデオで独占配信される那須川が、U―NEXTの番組で公開スパーを行うのも配信業界ならではの形態だ。本田会長は「そこは地上波とは違うから。みんな協力していくわけだから」と説明した。

 一方で4月1日はABEMAで「3150 ファイト SURVIVAL vоl.4」の生中継もあり、今後は配信業界でライバル関係が生まれていきそうな気配だ。「お互いにいいカードを組みながら競争していくわけですからね」(本田会長)。U―NEXTも将来的な世界戦中継に意欲を示しており、今後那須川がボクサーとしても大成しビッグマッチを行うようになれば、配信業界で〝争奪戦〟が繰り広げられる可能性は高い。