格闘技界が新時代に突入だ。那須川天心VS武尊が行われた19日の「THE MATCH 2022」(東京ドーム)で実行委員を務めたRIZINの榊原信行CEO(58)が、今後の展望を激白。PPVで50万件超を売り上げた今大会を受け、9月に予定するボクシング元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)と朝倉未来(29)のエキシビションマッチは「100万PPV」を目標とした。
THE MATCHは当初、メインの那須川VS武尊を中心にフジテレビでの地上波放送が予定されていた。だが、5月31日にフジ側からの発表で放送見送りが決定。世紀の一戦を生中継するのは映像配信サービス「ABEMA」のPPVのみになった。
この独占効果もあり、PPVの売り上げは日本格闘技史上最高となる50万件超、約25億円を記録。チケット収入、スポンサー料などを合わせると、50億円という前代未聞の興行規模に到達した。
この結果を受けて榊原CEOは「これからますます(視聴スタイルは)放送から通信に変わっていくと思います。コロナで皆さんがライフスタイルを変えたことも拍車をかけた」と説明。もともとTHE MATCHを放送と配信が共存する最後の大会にして、以降は配信のみにシフトしていく予定だったというが「フジが辞退することで、それが一歩早まった」という。
変化の理由は、PPVの売り上げと地上波放映権料のバランス崩壊だ。「数年前から地上波の放映権にPPVの売り上げが肉薄して、去年、完全に追い越した。それくらいインフラ環境が整って、有料で見る習慣が進んだ」と明かす。
今回の成功が継続していくかのカギとなるのが、9月のメイウェザーと未来のエキシビションマッチになるのは間違いないだろう。今回は国内のPPVだったが、こちらは海外にも配信予定とあって「目標は100万件です」と掲げる。
「国内で50万っていう数字は未来の求心力をもってすれば可能性はある。プラス海外でも50万見られれば、あっという間に到達すると思う」
しかも、売り上げ規模の上がるPPV時代の恩恵を選手もファイトマネーという形で受けることになるとし「選手のモチベーションも生活も上がるから。業界の底上げにつながると思います」と断言した。
トップ選手に至っては〝PPVボーナス〟の存在によりケタ外れの金額を手にする可能性もあるという。「たとえメイウェザーでも『100億円払う』という契約はない。そうではなくて簡単に言うと『PPV1件につき、いくら払う』みたいなものですから。ちなみに今回は未来にもPPVボーナスが渡る契約になっていて、ファイトマネーが数億円になる可能性もあります」という。
脱地上波からPPV時代に突入した日本の格闘技界。パラダイムシフトは成功するか。












