ノア19日の横浜武道館大会で、「Good Looking Guys(GLG)」を率いるジェイク・リー(34)が清宮海斗を破り、GHCヘビー級王座奪取に成功した。

 ジェイクは、2月の武藤敬司引退興行(東京ドーム)で、新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカに完敗した直後の清宮に挑戦を表明。「お前、もう休めよ」と諭すように語りかけ、タイトル戦を実現させた。

 試合は序盤からジェイクが要所を逃がさず、徐々に清宮を追い込む展開になった。ベリンボロでバックテイクしたかと思えば、場外戦では鉄柵に叩きつける。さらにマットを外した床へのDDTなどで頭部へのダメージを蓄積させた。

 意地を見せる王者からも度々反撃を受けたが、致命傷は回避。体格差も生かしながら攻め込むと、中盤以降はリフトアップしてロープにたたきつけるなど腹部への攻撃を集中し、コーナー最上段に乗せた清宮を下からショルダースルーの要領で投げ飛ばして悶絶させた。

 終盤にはエプロンから場外の清宮にローキックを放ったところをキャッチされ、奈落式のドラゴンスクリューを食らう場面も。さらにノータッチトペコンヒーロで追撃され、原爆固めで投げられる大ピンチを迎えた。

 30分を経過し最後の猛反撃を受けたが、ジャイアントキリングを叩き込んで動きを止めることに成功。さらにコーナーにセットした清宮に渾身の顔面蹴りを決め、3カウントを奪った。

 初挑戦で戴冠を果たしたジェイクはベルトを肩に掲げる。するとそこに中嶋勝彦が不気味な笑みをたたえて現れ「俺がここにいるっていうことは、どういう意味か分かるか。本物のノアを俺が見せてやる。俺がノアだ」と宣戦布告を受ける。

 これを受けたジェイクは「俺が一番戦いたかった相手だ。俺が、ノアの舵を取る」。さらに「俺が一番戦いたかった相手だ。多分、向こうにもそういう思いがあるんじゃないか?」と早くもV1戦に向け、闘志をみなぎらせた。