【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#508】インドネシアのフローレス島では、ここ数十年の間で小さなヒト型生物の目撃証言が複数回報告されているという。
アルバータ大学のグレゴリー・フォース教授は科学メディア「ザ・デブリーフ」の最近のインタビューにて、島の地元の人々が「ライホア」と呼ぶ小型のヒューマノイドと遭遇した事例を数多く挙げている。地元の人々による証言はあまりにも多く、いずれも説得力があるものだったため、彼は多くの証言を取材して記録するようになったそう。
しかも興味深いことに、「ビッグフット」や「イエティ」などの獣人型UMAと違い、フローレス島で目撃されている猿人は決まって小柄な体格の個体だという。大型の個体の目撃証言がなく、たまたま幼体のみ目撃されていたというわけではないようなのだ。
これらの事実からフォース教授は、フローレス島で目撃される謎の小型の猿人について、このホモ・フローレシエンシスが環境の変化を乗り越えて現代まで島で生き残り続けたものではないか、という説を唱えている。
ホモ・フローレシエンシスは2003年に初めて島の洞窟から発掘された化石人類で、身長1メートルあまりとかなり小柄。約6万年前に絶滅したとされており、体格に合わせて脳も小さかったが、石器などを加工する能力は持ち合わせていたという。
しかし、ライホアの目撃証言はその多くが島からホモ・フローレシエンシスの化石が発見される以前にさかのぼっている。つまり、島の人々が小柄な化石人類の骨が発見されたことから、〝小型の野人〟の話を思いついたわけではない、と言えるのだ。そのため、フォース教授はホモ・フローレシエンシスがひそかに生き残っていて、島民らに目撃されていたのではないかという説を唱えている。
「ホモ・フローレシエンシスは直立二足歩行をする限りにおいては人間に似ています。顔は猿に似ているそうですが、恐らく島民たちは猿と類人猿を区別をしていないのでしょう」とフォース教授は語っている。
本当にフローレンス島の人々は「生きた化石」とも言える化石人類の生き残りに遭遇していたのだろうか? 残念ながらフローレンス島の猿人については物的証拠がまだ存在していない。今後の調査でフローレス島に化石人類の生き残りが生息していたことが明らかになるのだろうか。













