宇宙航空研究開発機構(JAXA)は7日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から発射した日本の新型主力機H3ロケット1号機が離陸後、2段目エンジンが点火せず機体を指令破壊したと発表した。同機に積載していた地球観測衛星だいち3号の打ち上げは失敗。このところ、日本の宇宙戦略がうまくいっていないが、その背景には中国の超能力部隊の影が見え隠れしていて――。

 今回の発射は、先月17日に機器の誤動作で中止した発射のやり直しだった。昨年10月にも小型固体燃料ロケットのイプシロン6号機が指令破壊されて失敗したばかり。この日会見したJAXAの山川宏理事長は謝罪した上で「原因を究明し、早期に信頼を回復していくことが最優先の課題。それに専念していきたい」と話した。ただ、開発担当の岡田匡史プロジェクトマネジャーによると「対策をどうするかも含めると時間は読めない」という。

 H3ロケットは2001年に登場したH2Aロケットの後継機。H2Aロケットは打ち上げ成功率98%近くを誇るものの、1回の打ち上げ費用に100億円もかかるのに対し、H3ロケットはその半分で済む。海外からの商用利用も見込むつもりだったが…。

 軍事関係者は「最大の問題は、H3ロケットは試験的な初号機だったのに、開発費約280億円といわれる地球観測衛星だいち3号を積載し、破壊してしまったことです。打ち上げ費用に100億円かかってもH2Aロケットにすべきでした。100億円を節約するため、試験機に積載したのは政治的判断が大きいのでしょうが、失敗でしょう」と指摘する。

 だいち3号は地震や豪雨などの被災地を広く詳細に観測して救助や復旧に用いる衛星だが、日本周辺の監視機能を強化するため、防衛省が研究開発中の赤外線センサーが搭載されていた。宇宙空間での実証結果を踏まえ、ミサイル探知などに活用できるか検討する計画だった。それが見通せなくなった。

 打ち上げ失敗に関して、科学問題研究家の阿久津淳氏はこんな見方をする。

「30年ほど前、中国の超能力者・沈昌氏から聞いたのですが、彼は中国のサイキックサイバー部隊でチームを組み、念力でH1ロケットの軌道を変えようとしたそうです。日本人の商業経済と心理に打撃を与え、日米合同の対中国戦意の喪失を狙う目的だったそうです。ただし、日本のH1ロケットは優秀で、すべて打ち上げに成功してしまった」

 あれから時がたち、中国のサイキックサイバー部隊が進化を遂げたとしたら、まだ試験機段階の初号機に影響を与えた可能性はある。だいち3号に軍事的な目的があれば、なおさら念力も強くなるに違いない。

 阿久津氏は「大国では超能力研究が行われ、世界は超能力戦争下にあるとまで言われていました。米国CIAのスターゲイト計画(遠隔透視)やソ連圏の念力研究はマスコミでも何度か報じられました。日本においては超能力は非科学的で存在しないものなのですが、H3ロケットを日本の超能力者集団でバリア防衛するぐらいの科学革命を起こさないとダメじゃないかと思う次第です」と話している。