〝プロレスリングマスター〟こと武藤敬司(60)が2月21日の引退後初の本紙インタビューに応じ、遠慮なしの本音トークを繰り広げた。2日の「日本プロスポーツ大賞」授賞式典で、スポーツ功労者顕彰を受賞。新日本プロレス・内藤哲也との引退試合後もトレーニングを続けていることを明かし、引退興行で注目を集めた新日本のオカダ・カズチカとノア・清宮海斗を天才流に分析した。
――スポーツ功労者顕彰を受賞
武藤 俺たちの仕事って目に見えて何かをする仕事じゃねえじゃん。「夢だ」「活力だ」「涙がどうだ」とかさ。そこをいい方に判断されたわけだから、うれしいことですよ。
――大賞はボクシングの井上尚弥だった
武藤 井上のジムの大橋(秀行)会長とは、よう知り合いなんだよ。で、井上が出る時に「すげえのがデビューするんだ」って言われてね。それがこうだから、感慨深いですよ。
――今はどんな生活を
武藤 ぼちぼちだなあ。っていうか同じルーティンで生きて、練習もしてるんだよ。試合翌日はさすがに休んだけど、その次の日からもう毎日やってる。320キロの重りをつけてレッグプレスをしたりね。1月に痛めたハムストリングの状態もいいんだよ。もう1週間くらい試合が遅かったらよかったなあ…。
――そうだったらムーンサルトプレスも
武藤 うん、飛べたかもなあ。まあ、俺って人間がケチだからさ。筋肉って貯金と一緒じゃん。練習しないとどんどん削れちゃうんだよ。せっかくためたのにもったいねえじゃん。年を取ったらただでさえ目減りしていくから、そこはやっぱり抵抗してえんだよ。
――ABEMAが5日に引退試合を無料放送する
武藤 俺のツイッターがきっかけだったみたいでよかった。見てほしいよね。放送後はレッスルユニバースとABEMAプレミアムで見られることにもなってさ。ほかのスポーツと違って、何回も見られるよさがプロレスにはあると思うんだよ。高田延彦戦(1995年10月9日)なんていまだに映像が流れたり、見てる人がいるからさ。俺はやめていく人間だから。これからは過去で生きていくんだよ(笑い)。
――オカダと清宮の試合をどう見たか
武藤 オカダ、よかったよね。あんなに引き出しがあるレスラーだと思ってなかったんだ。ノアに乗り込んで、しゃべりでも応用がきいていたよね。いいヒールだよ。1つの形しかないレスラーかなと思っていたけど違ったね。
――負けた清宮には
武藤 いいんだよ、負けたって。這い上がるところを見せるのが一番のプロレスラーじゃん。いや、もしかしたらプロレスに限らず、プロスポーツってみんなそうかもしれねえよ。だからこそ、今からの清宮に注目してほしいね。これで折れたらそれで終わり。そこまでのレスラーだったというところだ。ここでどうひと皮むけるかだね。
――引退試合で対戦した内藤には
武藤 試合後にちょっと冗談っぽく言ったけど、もし今後、プロレス界のビジネスが落ちたらアイツのせいかもしれねえ。俺に勝ったという勲章を持ってるんだから、それを生かすも殺すも本人次第じゃん。なかったことにするのかも知らねえけど。
――プロレス界の浮沈のカギを握る選手だと
武藤 どっちにしろ、あれだけ注目された興行なんだから。それをつなげていくことが彼の使命でもあるわけだ。つなぐっていう意味ではさ、思い切ってノアも来年2月21日の東京ドーム、取っちまえばいいんだよ。
――新日本の1・4のように恒例にすると
武藤 そう。取ってから(客席を)埋めるにはどうすればいいかっていうところにいけばいいわけで。俺たちが年間何回もドーム興行をやってたころもそうだったもん。












