〝森保特需〟はとどまるところを知らない。日本代表の森保一監督(54)はカタールW杯で優勝候補のドイツやスペインを撃破して世界中から大喝采を浴びた。日本でも人気が沸騰し、帰国後は各種イベントに引っ張りだこ。選手たちの露出が欧州のリーグ再開やJリーグ開幕で一段落する中、指揮官はまだまだ多忙な日々を過ごしている。ピッチ外で異例の東奔西走を続ける理由とは――。
森保監督はW杯前、代表戦の視聴率低迷やアジア最終予選での苦戦もあって、お世辞にも人気があったとは言えなかった。しかし、W杯では世界屈指の強豪国から大金星を挙げて16強に躍進。「名将」の地位を不動のものにして2026年北中米W杯までの続投を勝ち取った。
国内外でフィーバーを巻き起こし、帰国後は連日のようにテレビ番組に出演。年末の風物詩であるNHK「紅白歌合戦」の審査員まで務めた。明治安田生命が2月に発表した「理想の上司・スポーツ部門」では男性で1位のイチロー氏らに続く3位となり、まさに〝国民的監督〟と呼ぶべき存在にまで上り詰めた。
選手たちは欧州組がリーグ戦の再開、国内組も2月にJリーグが開幕したため、ピッチ外の活動はひと休み。しかし、森保監督の〝仕事ぶり〟は勢いを増している。2月から新型コロナワクチン接種を呼びかける政府広報CMに出演しているほか、イベント出演は相変わらずの過密スケジュール。新チームの初陣となるウルグアイ戦(24日、国立)が迫る今月に入っても、表彰や講演などがまだまだ予定されている。
もちろん本業をおろそかにしているわけではなく、1月下旬からは約2週間にわたって欧州視察。Jリーグが開幕すると試合日は東西問わず会場に足を運んでいる。まさに寝る間も惜しんで働く超多忙ぶり。ここまでピッチ外の活動に力を入れるのは、いったいなぜなのか。それは単に人気にあやかって稼ぎたいからではない。
森保監督は「普及活動、営業活動、広報活動をしていき、まだサッカーに興味を持っていない人たちにもサッカーを楽しい、素晴らしいと思ってもらえるようにしたい。日本サッカーの発展、レベルアップを目指して未来の方たちにバトンタッチしていきたい」と話す。ピッチ内外でフル回転するのは、W杯の盛り上がりを単なるフィーバーで終わらせることなく、サッカーファンをさらに拡大させたいという熱い信念があるからだ。
日本代表だけでなくサッカー界、そしてスポーツ全体に貢献すべく、森保監督は走り続ける。












