巨人・阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)が27日、し烈な捕手争いを予告した。

 昨季の主戦捕手だった大城卓がWBCの日本代表に選出されたことで、一軍の沖縄キャンプには小林、岸田、山瀬の3人が帯同中。現状について阿部ヘッドは「今のところは、いい状態でやってくれていると思う」と3選手を評価する。〝互角〟に近い争いができているのも、高卒4年目・山瀬の成長があるからこそだろう。オープン戦3試合はいずれも途中出場で、打率6割6分7厘(3打数2安打)の成績。安打はいずれも二塁打で、25日の広島戦(那覇)は11球粘った末に四球も選んだ。

 また、この日の練習では阿部ヘッド自ら二塁への送球タイムを計測。3人の中でトップだったのは山瀬の「1・75秒」だったといい「(小林)誠司とかは『1・86秒』。0・1秒(の差)はすごいこと」と最大の持ち味である鉄砲肩に目を見張り、原監督も攻守にわたる若武者のレベルアップに「非常に成長著しい」と賛辞を送った。

 ただ、チームの編成上、捕手ばかりを手厚くするわけにもいかない。阿部ヘッドは「大城が(WBCから)戻ってきたら、誰かが(二軍に)落ちると思う」との見通しを示した。

 仮に一軍から〝ライバル〟が減ったとしても、開幕後も安住はできない。「それ(捕手3人)が理想だけど、本当は2人にしたいという監督の考えもあるかもしれないしね。シーズン終盤くらいになると2人にしたいというのが理想だろうし」。シーズンを通じて一軍で生き残るのは、より狭き門となりそうだ。