現在ニュースの舞台として連日注目のフィリピンで、UFOも話題になっている。イルカ型で半透明のような物体の出現をテレビのニュース番組が報じ、ユーチューブにもアップ。さらに数十人の撮影者がSNSで拡散させた。日本を揺るがす広域強盗事件で、「ルフィ」を名乗る指示役とみられる男が拘束されているフィリピン。その上空も目が離せない。

現地ニュースでも取り上げられた(「24オラ」のユーチューブから)
現地ニュースでも取り上げられた(「24オラ」のユーチューブから)

 テレビ局「GMAニュース」の報道番組「24オラ」が昨年末、フィリピン北部・ルソン島の「パンガシナン州とバギオ市で空中に発見された謎の物体」と報じた。フィリピン軍の北ルソン司令部は発見された時間帯、自国の飛行船は飛行していないとし、他国の飛行船とみなして調査中だという。中国からの新型スパイ機という仮説も出ている。しかし、フィリピン大気地球物理天文局はそれらの説を否定しているという。

 謎の飛行物体は、イルカ型で、半透明のようにも、周囲が雲で覆われているようにも見える。何千人もが目撃し、何十人もがSNSに投稿した。そのため、様々な角度から観察でき、UFOマニアの分析が進んでいる。動画で見ると、物体は移動しながら、白っぽい霧のようなものを噴出し、自らの周囲を覆っているようだ。

 あるUFOマニアが指摘する。「フィリピンに高度な空域防御システムがないことは理解していますが、領土の奥深くにまで、目に見える物体が侵入することを識別できないのはがっかり。それともレーダーでは識別できないような物体だったのか」

 別のマニアは「中国の監視飛行船の圓夢号じゃないのか。成層圏を通過し、気象観測気球のように機能する。武器は搭載していないが、高性能カメラから地上を監視できます」と分析する。中国の巨大な近宇宙飛行船「圓夢号」は銀色のため、今回の映像のように光を反射して、雲をまとっているかのように見える可能性がある。

 繰り返し映像を見たUFO研究家の竹本良氏はこう語る。

「フィリピンのテレビニュースでも取り上げられたUFOは、飛行船が霧に包まれたような形です。先端から白い雲が出ているように見えます。中国のドローンとか、偵察機とか疑われているようですが、そのようには見えません。米UFO研究家のスコット・C・ウェアリングさんは『飛行船でも気球でもなく、住民の反応を確かめているUFOだ。フィリピンでUFOの情報開示が近いという意味だ』と解釈しています」

 かつて本紙では「雲に化けた!!UFO」(2021年8月14日付)の記事で、宇宙科学などが専門の工学博士が雲のようなUFOを撮影し、「雲に覆われたUFO」との証言を掲載したことがある。

 竹本氏は「これまでUFOは時に雲を生む集雲効果があると観測されており、航空機に擬態するUFOも目撃されています。また、雲に化けて浮かんでいるという話もよく聞くんです。それは“クラウドシップ”と呼ばれています。私はそういった集雲効果を生じさせている上、飛行船に擬態しているUFOだと思います。その姿を誇示して、フィリピン人の反応ばかりでなく、世界中にどのくらいのスピードでこの情報が伝達され、どの国民がどう判断を下すのかを試しているのかもしれません。つまり宇宙人によるUFO入試とも推察できます」と話す。

 日本では現在、広域強盗事件との関わりが疑われる男たちが別件でマニラ首都圏の入管施設に収容されていることから、ニュースの発信地となっているフィリピン。指示役「ルフィ」の存在も相まって、事件への関心は高い。

 地球人が今回のUFOを単なる飛行船だとして安心するのか、それとも宇宙人の乗り物として警戒心を示すのか。宇宙人はその様子をうかがっているのかもしれない。