【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#654】米国にヨーロッパからの入植者が定住し始めた頃、まだ生息していた絶滅動物である。当時、オオカミの一種アメリカアカオオカミが生存していたが、フロリダには、それとは別に黒い毛皮が特徴の「フロリダブラックウルフ」と呼ばれるオオカミがいた。

 しかしながら、家畜への被害や人間の被害を考慮し、駆除する為ことを決定した。結果、フロリダブラックウルフは、数年のうちに絶滅してしまった。

 現在でも、フロリダの山中にはオオカミが生息しているが、フロリダブラックウルフではなく、アメリカアカオオカミだと言われている。

 ちなみに、オオカミやコヨーテのグループは、それぞれが種類として認識しづらい。入植時、コヨーテをオオカミとして解釈していた米国人は多い。野生の犬には、コヨーテを先祖として持つ犬コイドッグと、オオカミを先祖として持つ犬ウルフドッグがいる。双方を先祖として持つハイブリッドな犬もいる。

 また、フロリダブラックウルフとアメリカアカオオカミとの遺伝子的違いもはっきり分からない。アメリカアカオオカミの色の変異がフロリダブラックウルフの誕生につながったのだろうか。

 そのフロリダブラックウルフは、今でも生存しているのだろうか? フロリダ州以外でもこの個体を見たと思われる証言は、多数存在する。アイダホ州において、ある人物が、森の中を馬に乗って移動していたところ、黒いオオカミと遭遇している。その人物はあまり深く考えていなかったようだが、フロリダブラックウルフの生き残りかもしれない。