自民党の茂木敏充幹事長(67)は30日、党本部で開いた会見で、岸田文雄首相が岸田派(宏池会)の会長を続けていることに党内から苦言が出たことに言及した。

 党内では無派閥の菅義偉前首相が月刊誌「文藝春秋」で、岸田首相がいまも宏池会の会長を務めることに「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の目は厳しくなる」と否定的な意見を出していた。

 茂木派(平成研究会)会長を務める茂木氏は「いろんな目で派閥というのはですね、自民党のなかで中心的な役割を果たしてきました。それも時代とともにその役割も変化をしてきたと思っております」と分析。

 そのうえで「かつて中選挙区制度のもとでは、派閥が選挙等で大きな存在でした。選挙区の中に同じ自民党から何人も立候補する、もしくは無派閥でも当選したあかつきには、自民党に入る。派閥主導の選挙が実際に行われてきたと思います。96年に小選挙区制度に移行し、徐々にですが、党主導の選挙というのが定着した」と指摘した。

 現在の派閥について「各グループは政策グループであったり、きめ細かい人材育成であったりとか、政治家同士の結びつきといった機能に変化してきた。昨年からの党改革で、役員の任期制をはじめ、権力の集中など防ぐ措置も取っている。こういった状況の変化を踏まえて適切に対応していきたい」と語り、岸田首相の会長続投を問題視しない方針を示した。