新日本プロレスのタイチ(42)が、新軍団「Just 4 Guys」での下克上を予告した。昨年限りで解散した元鈴木軍メンバー、金丸義信、DOUKI、TAKAみちのくと再集結。一見すると〝弱体化〟してしまったようにも見えるが、タイチはチームの伸びしろを力説。結成早々に正念場を迎えている4人組の未来は――。

 鈴木軍から再集結した4人組は、5日の大田区大会から本格始動。2月4日の北海きたえーる(札幌市)大会では金丸とDOUKIがIWGPジュニアタッグ王者のTJP&フランシスコ・アキラに挑戦し、タイチがウィル・オスプレイとシングルで激突する。

 新軍団発足の経緯をタイチは「鈴木軍の枠を離れてそれぞれの道を見つけようとした時に、たまたま4人が見てる方向が一致した」と説明する。単純な戦力だけで見れば鈴木軍時代から大幅なメンバー減で、弱体化と見られても仕方ない。

 それでも「Sо What!? だからなんだ!」と急に声を張り上げ「下に行けば行くほど上の幅が広がるから、俺らには伸びしろしかないだろ。見た目は残党軍だけど、鈴木軍ではやれなかったこと、できなかったこともやれるだろうし」と主張した。

 少人数でのリスタートから勢力図を塗り替える、下克上こそがタイチたちの狙いだ。「実績がないからこそ、何かを残した時の反動はでかい。最下位から中心のユニットになるのを狙ってるんだよ、本気で。気づいたら、アイツら4人から始めたことが新日本プロレスを大きく動かしたねってなってる自信があるよ」と豪語する。

 チーム名に「4人組」を冠しているが、軌道に乗れば勢力を拡大させることも視野に入れる。「俺らと共闘することで、自分が跳ね上がるって思う人間がいれば受け入れるし、逆に去る人間がいれば去っていってもらって構わない。その都度名前を変えればいいだけの話だし」

 もっともこれ以上メンバーが減れば早くも存亡にかかわるだけに「危機感的なものは持ってるよ。それこそ戦力外通告にならないように、結果が必要なんじゃないか」と不退転の決意を示す。

 それだけに、札幌決戦は軍団の未来がかかる大一番となる。「実績ないヤツが何も残せなかったら見放されるし、ここが我々の正念場じゃないですか。まずは4人の俺らを見せて、そこからじゃないですか、ウン。札幌終わってからじゃないですか、ウン」。新日マットに新たなうねりを起こせるか。