【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#500】2023年は卯年。そのため、今回のUMAは干支のウサギに関連したものを紹介したい。ウサギの姿をしたUMAには「ジャッカロープ」や「ヴォルパーティンガー」などがいるが、今回紹介するのは北米大陸に生息するとされている「ゴダフロ」だ。
ゴダフロはウサギの耳と牙を持つシカ、あるいは巨大なトカゲの一種と言われている生物。前足が短くて、後ろ足が長いため、丘陵や岩場を楽に歩くことができるという。
かつてサーカスの動物ショーに登場したこともあったそうだが、性質が荒く、逃げ出すこともあり、周辺住民に警告が出されたこともあったとか。また、ある農民がゴダフロを羊と交配させたところ、農場の丘陵地帯を楽に歩けるが、平坦な道では歩みが遅くなるという変わった交雑種が生まれたという話もある。
なかなか変わった生物だが、実はこの生物はジャッカロープと同様、米国の林業に携わる人々や猟師たちの間で流れていた噂から産まれた生物だとされている。
サーカスで実際に見せ物にされていたという記録については、ウサギのようにピンと立った耳と発達した牙を持つという特徴から、東南アジアやヒマラヤに生息しているジャコウジカではないかという説が存在している。ジャコウジカは一般的なシカよりも小型であることから、前足が短いという特徴にも合致するというのだ。また、ジャッカロープのようにシカとウサギの死体を用いて、はく製が作られていた可能性も考えられるという。
さて、当時の記録で気になるのが「サーカスから逃げ出した」というもの。もし、本物のジャコウジカが逃げたとしても、そこまで危険な生物ではないので人々に警告する必要はないと思われる。当時のサーカスの芸人たちは、出し物の最中に「ゴダフロが逃げ出した!」と触れ回ることで人々を怖がらせて集客したり、噂を利用してその土地の使用料を踏み倒していたようだ。何とも数奇な運命をたどったUMAといえるかもしれない。












