出てくるのは不安ばかり…。大相撲初場所3日目(10日、東京・両国国技館)、関脇正代(31=時津風)が小結琴ノ若(25=佐渡ヶ嶽)を押し出してようやく初白星。取組後は「いい内容ではないけど、とりあえず初日が出てよかった」と安堵した。
5度目のカド番で迎えた昨年11月の九州場所は6勝9敗に終わり、ついに関脇へ。大関復帰には10勝が必要だが、初日から黒星を並べてしまい、スタートダッシュに失敗。正代自身、立ち合いに不安を残すなど、初日を出したものの、この調子では2桁勝利どころか勝ち越しも微妙な状況だ。
なかなかエンジンがかからない正代について、地元・熊本県の関係者は「力が出ないんでしょう。調子がいい時は(相手を)押し込めるし、押し込まれるようなことはなかった。2日目も全然力が入っていませんでしたから」と不安を口にする。
課題は「精神的なものでは」と指摘。大関から陥落した先場所後の昨年12月、帰省した正代と言葉を交わす機会があったようで「暗いところがないというか、しょげてなかったんですよ。逆にしょげてるぐらいのほうがいいんですけど…。こればかりは彼の性格でもあるし、何とも言いがたいところもあるので」。正代から危機感が伝わってこなかったという。
さらに地元周辺からは「陥落して2連敗ですからね。歯を食いしばってくれると思ったけど、そのへんが寂しい。10番はいらないから、せめて勝ち越してもらえたら。そうしないと力士生命を疑われてしまう」と〝進退〟を心配する声まで上がるほどだ。
もちろん故郷が正代の活躍を願う思いに変わりはない。白星を挙げた取組後に花火を打ち上げる〝儀式〟も継続中だ。正代は「流れ的にはよくないけど、ここから上がっていけたら」と必死に前を向く。今後の土俵で地元からの心配を吹き飛ばすことができるか。










