宮崎県知事選が25日投開票され、現職の河野俊嗣氏(58)が4回目の当選を果たした。東国原英夫前知事(65)とスーパークレイジー君(本名・西本誠=36)は落選となった。2007年に当選したフィーバーの再現を狙った東国原氏だが、なぜ敗れたのか? 知事選で無念の出馬断念に追い込まれた横峯良郎元参院議員(62)が分析した。
「東国原さんは8月に出馬表明した当初は楽勝だと思っていたんじゃないか。ところが、どこも支援してくれなくて、1期限りで退任した言い訳ばかり。そんなのはみんな聞きたくない。どう宮崎を変えてくれるか、ワースト年収をなんとかしてほしいのに万人受けしようとして、とにかく敵をつくらないようにしていた」と指摘するのはプロゴルファー・横峯さくらの父親の良郎氏だ。
横峯氏も出馬を表明し、4陣営による討論会では正論を吐きまくった。
河野氏には、宮崎の経済がガタガタの現状を変えられていないことを鋭く追及。「宮崎のアピールが足りない」と再びセールスマン宣言していた東国原氏には「また同じことをするのか?」と知事選を盛り上げるためにケンカを吹っ掛けたが、東国原氏は乗ることはなく、“安全運転”に徹していた。
結果は当初、予想された河野氏の圧勝ではなく、東国原氏との接戦。東国原氏は健闘したとの評価もできるが、横峯氏は河野氏批判の票が消去法で流れただけとみる。
「さすがに県民も河野さんが3期もやって、何も変わらない現状に飽き飽きし、いまだに中央とのパイプと言っていることに気づいた。自公政権への批判もあって、河野さんじゃなければ、東国原さんしかいないと票が移っただけで、決して期待感ではないよ」とバッサリだ。
情報番組にレギュラー出演していた東国原氏は選挙前にテレビの世界からは退路を断ったと宣言し、宮崎に骨をうずめる覚悟を明かしていた。落選を受けて、後援会は「今後も支え続けたい」と支援を表明したが、東国原氏は4年後の再チャレンジや政界引退も含めて「全くの白紙」と未定であることを強調した。
横峯氏は「地道に4年間やるようなタイプじゃない。またテレビに戻るって、理屈をつけますよ。とにかく目立ちたいから。そういうのを県民も飽き飽きしていて、見透かしていた」とコメンテーターとして、“お茶の間”への返り咲きは時間の問題とみる。
また、若者政策を掲げて新風を吹き込んだクレイジー君は来年4月の宮崎市議選がもともと“本命”。今回は選挙の宣伝役に徹し、投票率アップ(前回の33・90%から56・69%に上昇)にも貢献した。クレイジー君の姿勢に感心していた横峯氏だが、あくまでその戦略は都市型であり、地方で戦うには厳しいとも指摘する。
「名前は売ったかもしれないが、市議選で勝てるかどうかはまた別の話。県議も市議もみんな昔からの人が固めて、付け入るスキがない。なかなか投票に行かないので、浮動票がないんですよ。知事選もそうだったが、結局、宮崎の選挙は(内向きの)村長選なんですよ」
横峯氏は告示2日前に持病が悪化し、入院。21日に退院したばかりだが、「4年後にまた知事選がある。その時には私は今度こそ出ますよ。言うことは同じで、『何か宮崎は変わりましたか?』と」。
果たして、「宮崎をシン・どげんかせんといかん」と訴え回った東国原氏が、4年後に再び立って、同じ構図になるのかどうか――。











