宮崎県知事選(25日投開票)が8日告示され、現職の河野俊嗣氏(58)、政治評論家で元知事の東国原英夫氏(65)、スーパークレイジー君(36)の3人が立候補した。東国原フィーバーを巻き起こした2007年の熱気を取り戻せるか――。

 河野氏は総務省出身の官僚とあって、国とのパイプの太さを強調し、4期目の長期政権を伺う。しかし、この間、景気低迷、新型コロナ禍と宮崎の疲弊は著しいとあって、「シン・どげんかせんといかん」と返り咲きを狙っているのが東国原氏だ。

 8月の出馬表明後は1期で退任したおわび行脚に徹したが、告示を前にシフトチェンジ。「知事は“宮崎県株式会社”の社長。トップセールスマンにならないといかん。沖縄がハワイなら、宮崎は緑と太陽と自然のフロリダ」と宮崎のフロリダ化を掲げた。

 知事を退任した後も元宮崎県知事の肩書や各種観光大使で宮崎のアピールに徹した自負があり、河野氏の姿は物足りない。事前に行われた討論会では「(自身が)退任して、最初の宮崎牛を売るPR大使はダチョウ倶楽部の(寺門)ジモン君だった。なんで僕に来ないのかと思いましたけどね」と河野知事のセンスのなさも皮肉った。

 告示2日前にプロゴルファー横峯さくらの父親・横峯良郎氏(62)が持病悪化で、出馬を取りやめたことで、“第3の男”になったのがクレイジー君だ。当選目的ではなく、前回の知事選の投票率が33%と過去最低だったことに地元出身として、黙っているわけにはいかなかった。若者世代に政治に関心を引かせるために、活動も夜の街や直接投票につながらない中学校周りなどに集中させている。ポスターもワンピース風のデザインを採用した。

 1分間格闘技「ブレイキングダウン」でブレークした政治家志望のべーやんも陣営に入って、アシスト。クレイジー君は河野氏に「かしこまった時しか見ていない。2人でお酒を飲みながら居酒屋とかでぶっちゃけトークじゃないが、素を見てみたい」とも迫っており、17日間の選挙期間中に実現するかどうかを含め、注目される。