カタールW杯で優勝したアルゼンチン代表の主将を務めるFWリオネル・メッシ(35=パリ・サンジェルマン)が、表彰式で黒いローブを着用して記念撮影した問題が波紋を広げている。

 メッシは表彰式の最後にW杯のトロフィーを受け取る際に、開催国カタールのタミル首長から中東の伝統衣装「ビシュト」をはおるよう促されて着用。これは金の装飾が施された最も格式の高いものでカタール側による〝おもてなし〟とみられているが、メッシにとって最高の瞬間であるW杯トロフィーを掲げる記念撮影でユニホーム姿を妨げる格好に。

 そのため「ABEMA」で解説した本田圭佑が「早く脱いだほうがいいんちゃうかな。アルゼンチンのユニホームを全面的に出したほうがいい」と指摘するなど世界中でカタール側の〝おせっかい〟が物議を醸している。

 そうした中、現役時代にスイス代表の主将を務め国際サッカー連盟(FIFA)の会長選への立候補も表明(後に見送り)したことがある欧州サッカー界の重鎮ラモン・ベガ氏が、自身のツイッターで表彰式の写真とともに「FIFA規則27.2」の部分を抜粋して投稿。そこには「FIFA公式大会の決勝では、すべての公式イベントが終わった後にのみ、祝福などの服装をフィールドで着用することができる。(その間、チームは試合中に着用したユニホームを着用しなければならない)」と記されている。

 英紙「エクスプレス」は「ベガ氏は、選手が公式イベント中に祝福の服装を着用することを禁止するFIFA規則を強調した。メッシはアルゼンチンのチームメートと一緒にW杯のトロフィーを持ち上げた」と報じ、FIFAの規則に抵触することを指摘した。

 もしこの規則を厳格に適用すれば、着用したメッシが罰せられる可能性も出てくる。ただ、着用を促したのは開催国カタールのタミム首長で、その際には隣にFIFAのインファンティノ会長もいただけに誰が処罰対象となるのか微妙なところ。悲願を成し遂げたスーパースターの黒ローブ着用問題が新たな展開を迎えるのか。