【FIFAワールドカップ】世界が注目する大一番の行方は――。カタールW杯は、いよいよ18日(日本時間19日)に決勝を迎える。9大会ぶりの優勝を目指すアルゼンチンと史上3か国目の連覇を狙うフランスが激突。FWリオネル・メッシ(35)とFWキリアン・エムバペ(23=ともにパリ・サンジェルマン)の対決に注目が集まる中、元日本代表MF前園真聖氏(49=本紙評論家)は両エースの〝相棒〟に注目した。

 何と言っても注目が集まるのが、自身初優勝を目指すメッシとエムバペのスーパーエース対決だ。前園氏は「まずはメッシ対エムバペというところが注目されるでしょう。ただ、どちらも1人で止められる選手ではありません。スペースを与えないつもりでも、つくってきます。とにかく決定的なところで仕事をさせないこと、彼らのところにボールが入らないように消していくことも重要になります」と指摘。お互いにチーム全体として対処できるかが、勝負のカギとなる。

 一方で、最強ストライカーへのマークは両チームともに厳しくなることが予想されるだけに「それ以外のところもポイントになるでしょう」と主役以外にも着目。特にクローズアップするのは、両エースの〝相棒〟だ。

「アルゼンチンはFWフリアン・アルバレス(22=マンチェスター・シティー)が準決勝のクロアチア戦、準々決勝のオランダ戦でも素晴らしいプレーを見せています。メッシと非常に相性が良いですし、良いポジショニングで良いボールがもらえます。得点も期待できるので、決勝でも楽しみな存在です」

 アルバレスは今大会でメッシとともにアルゼンチンをけん引。抜群の決定力で4ゴールを量産しており、得点王も狙える位置につけている。出色だったのがクロアチア戦で、前半39分に50メートルのドリブル突破からチーム2点目のゴールを決めたかと思えば、後半24分にはメッシとあうんの呼吸でアシストを受けて3点目を決めた。メッシに注意が向けば、若きエースの一撃が怖い。

 一方のフランスもエムバペだけではない。前園氏は「FWオリビエ・ジルー(36=ACミラン)は自分で決めるだけでなく周りも生かせますし、FWアントワヌ・グリーズマン(31=アトレチコ・マドリード)は献身的な動きで攻撃にリズムをもたらしています」と分析する。

 ジルーは4ゴールをマークする一方で、前線からの守備力も発揮し、エムバペがプレーしやすいよう見事に引き立てている。グリーズマンは本来の点取り屋からイメチェンし、今大会はチャンスメークが際立つ。2人の働きはアルゼンチンにとって厄介だろう。

 主役のスーパースターのみならず〝脇役〟も超豪華。サッカー史に残る伝説の決勝となりそうだ。