ロシアの〝スパイ〟が米国で、クラフトショップを隠れみのにウクライナ戦争用の核兵器の部品を調達していた。米紙ニューヨーク・ポストなど多くの主要メディアが13日、報じた。
ニューハンプシャー州に住んでいた平凡な夫婦の夫がスパイだった…米国に衝撃が走った。ロシア軍に対し、核兵器に転用できる米国製の精密機器を密輸したとして、米司法省は先日、米国籍を持つアレクセイ・ブレイマン被告とロシア人5人、米国人1人に起訴状を出した。ロシア人のうち4人は逃亡中。検察はブレイマン被告に逃亡の危険があるとして、約3400万円の保釈金とパスポート没収を求めている。公判では最高で30年の懲役となる可能性がある。
妻ダリアさんは米メディアに「夫のスパイ活動の疑いについて何も知らない。私たちはクラフトフェスティバルやフェアを行っています」と言い、実際、起訴状は出ていない。それどころかロシアのウクライナ侵攻後の3月、ウクライナを人道支援する慈善団体に寄付していた。
夫婦は2019年に同州メリマックに引っ越してきた。ブレイマン被告は、ニュージャージー州アッパーサドルリバーを拠点にオンラインのクラフトショップを経営していた。それは自宅で多くの品物を受け取ったり、配送したりすることを怪しまれないための隠れみのだったとされる。
検察によるとブレイマン被告は、ウクライナ侵攻で米政府がロシア制裁していることに違反し、ロシアのために武器を作るため、半導体やオシロスコープなど機密性の高い電子部品を海外に密輸した罪で起訴されたという。クラフトショップの同僚である米国人も起訴されている。エストニアを拠点とするロシア人の共謀者も逮捕された。
2017年ごろに結成されたグループは、現在7人チームとなっていた。米国で部品を集め、商品を再梱包してドイツなど世界中の中間目的地に再発送し、さらにエストニア経由でロシアに密輸していたとみられている。部品は核や極超音速兵器、量子コンピューターなど、軍事用途の高度なシステムの開発に使用できるという。
起訴状では「この企ては、ロシアの戦争で使用される機器にとって重要な役割を果たした」としている。












