さらなる飛躍の予感だ。東京五輪柔道女子52キロ級金メダルの阿部詩(22=日体大)が4日のグランドスラム(GS)東京大会で優勝を果たした。志々目愛(了徳寺大職)との決勝はゴールデンスコアに突入し、最後まで集中力を保って指導3の反則勝ち。右ヒザのケガなど万全ではない中で臨んだ詩は「メンタルだけは高めていこうと思ったのが結果につながった」とホッとした表情を浮かべた。
現在大学4年の詩は卒論の代わりとして、あらかじめ順序と方法が決まっている練習方法「形(かた)」を習得する予定。現代の柔道界では練習に取り入れる機会が減りつつあるが、改めて学ぶ意義は小さくない。
日体大柔道部で詩を指導する山本洋祐氏は「形はすべて柔道の技術で対応できるようになっている。それを学ぶことによって、投げであれば崩し方や、寝技であれば押さえられた場合の逃げ方など、全部を理解することができる。改めて形を勉強することによっていろいろ再確認ができる」とメリットを指摘した。
今大会の優勝を受け、来年5月の世界選手権(ドーハ)の代表に内定。女王は「ドーハで優勝して、パリ五輪でも連覇できるよう精進して参ります」と意気込んだ。












