柔道のグランドスラム(GS)東京大会最終日(4日、東京体育館)、男女計8階級が行われ、女子52キロ級は東京五輪金メダルの阿部詩(日体大)が優勝し、来年5月の世界選手権(ドーハ)の代表を確実にした。この後開催される強化委員会の承認を経て、正式に内定が決まる。

 強い覚悟を畳の上で出しきった。大会前に右ヒザを痛め、体調も万全ではなかったが「ここで立ち向かわないとどうするんだ」と出場を決意。不安要素を抱えながらも「メンタルだけは高まるように集中しようと思った」と、初戦から順調に勝利を重ねた。

 過去に世界選手権を2度制している志々目愛(了徳寺大職)との決勝は、ゴールデンスコアに突入。果敢に技を仕掛ける志々目に対し、最後まで集中力を保って指導3の反則勝ち。詩は「絶対に負けないぞ」との信念で白星を引き寄せたものの、目標の五輪2連覇は遠い道のりだと再認識。「世界中の選手が自分の柔道を研究してくる。100%金メダルを取れる実力はまだない」と満足はしていない。

 サッカー日本代表が躍進を続けるドーハ行きの切符を奪取。パリ五輪出場に一歩前進した。「まずはしっかり優勝したい」と気合十分の女王は、無敵の柔道を追い求めていく。