カタールW杯でブラジルが6度目の大会制覇を目指す中、同国の英雄で「サッカーの王様」と称されるペレ氏(82)が予断を許さない状況を迎えている。

 英紙「デーリー・メール」は「サッカー界のレジェンド、ペレが病院で『終末期医療に移行』腸がんとの闘いで体が反応しないため医師が化学療法を中止」と題する記事を掲載した。

 同記事では「ブラジルの報道によると、先週入院した82歳の彼は『終末期緩和ケア』病棟で痛みを和らげる処置を受けているという」「3度のW杯優勝者は病院で『安定した』状態にあり、娘のケリーも『心配する必要はない』と主張しているという。しかし、土曜日に『Folha de sao Paulo』が報じたところによると、ペレは昨年9月から受けている腸がんの治療のための化学療法にもう反応しないとのことだ」と状況を伝えた。

 ブラジルは2日の1次リーグ最終戦でカメルーンと対戦。0ー1で敗れたものの、G組を1位で通過した。この試合の開始前には同国のサポーターによってスタンドにペレ氏の回復を祈る巨大な幕が掲げられた。5日(日本時間6日)の決勝トーナメント初戦で韓国との対戦を控える中、ペレ氏の体調が心配されている。