新選手会長に就任した中日・柳裕也投手(28)が強竜復活へ並々ならぬ意欲を燃やしている。

 DeNAへ交換トレードで移籍した同期入団の京田から選手会長を引き継ぎ「ベテランの方たちにも頼れる先輩がいっぱいいるので、話を聞いたりしながらやっていく」。その上で、野手の高橋周と連携を取っていくつもりで「中心になっていくのは、僕とか(高橋)周平さんとかがやっていかないといけない。周平さんとは仲もいいけど、慣れ合いにならないように、そこはやる時はしっかり二人で尻をたたき合って、そういう関係でやっていきたい」と気を引き締めている。

 26日に3年ぶりにバンテリンで行われた「中日ドラゴンズ ファンフェスタ2022」では3万2089人の大観衆が詰めかけ、新選手会長として柳は締めのあいさつを務めた。近年は10年連続クライマックスシリーズ(CS)進出を逃す(2020年はリーグ3位もコロナでCSなし)など長期低迷が続いており「ドラゴンズは今年最下位に終わりました。ここ数年というか、もうずっと低迷が続いている。今日のように、こうして球場にファンの皆さんが来ていただけること、応援していただけることはいつまでも続くものではないし、当たり前ではない」と危機感を訴えた。

 イベント後は報道陣の取材に「勝利とか成績でファンの皆さんを喜ばせないといけない。より一層みんなで力を合わせて頑張っていきたい」と意気込んだ。

 また、来季の選手会役員として藤嶋が副会長、役員には郡司と清水が務めることを柳は明かした。