【FIFAワールドカップ】森保ジャパンの〝次の一手〟とは――。カタールW杯1次リーグE組初戦で強豪ドイツに逆転勝ちした日本は、第2戦(27日)でコスタリカと激突する。勝利すれば決勝トーナメント進出が決まる可能性もある中、元日本代表MF前園真聖氏(49=本紙評論家)は強敵から大金星を勝ちとった要因を指摘。さらに第2戦のキーマンには、MF三笘薫(25=ブライトン)とMF柴崎岳(30=レガネス)を指名した。
――W杯4度優勝の伝統国に勝利した
前園氏(以下前園)日本は前半と後半でまったく違うチームでした。前半は相手がうまいのもあって、守備のときに、どうやってボールを奪いにいくのかも、はっきりしていませんでした。正直「厳しいかな」と思って見ていました。
――ハーフタイムでシステムを変更した
前園「3バックにしたほうがいいよな」って考えていたら森保(一)監督は後半から変更しました。これにより前線の3人がドイツの3バックをハメにいってパスコースを絞り込ませ、守りが形になったんです。DFが安定したことで攻撃もスムーズになりましたが、この決断のタイミングがポイントでした。
――どういうことか
前園 前半が良くない中で、2点目を取られたら「もう終わり」という状況でも、森保監督はあえて前半はシステムを修正せず、我慢して後半に変えました。リスクはありますが、前半にシステム変更していれば(ハーフタイムに)ドイツに対応される可能性もあるので、あえて〝待った〟のではないでしょうか。最終的に、この判断が勝負のキモになりました。
――森保監督の冷静な判断だった
前園 私はそう思っています。ドイツも疲弊して走力が落ちてくるときに守備がはまり、交代で投入した選手が活躍しました。同点の場面は三笘から南野(拓実=モナコ)、最後は堂安(律=フライブルク)、勝ち越し弾は浅野(拓磨=ボーフム)と、みんな途中出場です。森保監督の采配ズバリ。見事でした。
――次戦に向けて
前園 少し懸念しているのはDF陣が疲弊していること。足をつっている選手もいたし、ダメージも残りそうです。ドイツのボール保持率は69%だったので、守備陣の負担は大きかったのは間違いないでしょう。ただコスタリカ戦は日本が主導権を握り、押し込む展開です。攻撃的な選手が必要になります。
――日本は誰がキーマンになるか
前園 三笘を最初から使っていくべき。ドイツ戦では相手が消耗した時間に途中出場で効果的なプレーを見せました。彼のドリブルは相手にとって脅威です。それと、より攻撃的にやるのは柴崎でしょう。パス能力は高いので攻撃のスイッチを入れる役割として適任かもしれません。勝たないといけませんから。
――第2戦で1次リーグ突破を決めたい
前園 僕たちは(1996年)アトランタ五輪1次リーグで2勝(1敗)しても、得失点差で決勝トーナメントに行けませんでした。日本も油断大敵です。最後に得失点差になる可能性もありますし、すでにスペインが7ゴールを奪っていて有利な状況にあります。まずはコスタリカに勝利し、勝ち点3を積み上げることに集中してほしい。











