集中力を切らさなかった。大相撲九州場所2日目(14日、福岡国際センター)、東大から初めて力士になった序二段の須山(25=木瀬)が序二段の前乃富士(40=高田川)を突き落として白星発進した。

 最初の一番で相手に軍配が上がったが、物言いがつき、協議の末に同体とみなされた。取り直しの一番は攻め込まれながらも土俵際で逆転。取組後は「危なかったです。最初の相撲? 正直分かんなかったです。物言いがつかないかなと期待してましたね。ついてよかったです(笑い)。(取り直しの一番は)ちょっと変化されて、押されて最後ギリギリの突き落としだったんで、前に出て勝ちたかったです」と安堵の表情だった。

 9月の秋場所は西序二段62枚目で5勝2敗。星を重ねた一方で「序二段優勝」や「三段目」など取組以外のことが頭に浮かんでしまったと反省した。今場所は西序二段18枚目で土俵に上がるが「一番一番勝つことを目標にしていきたい。(何番勝つとか)そういうのじゃなくて、その一番に集中して後は結果を待つという形でいきたいと思います」と気を引き締める。

 学業との両立も苦にせず、東京からパソコンを持参。卒論のテーマは「秘密」としつつ、オンラインで講義を受けるのか問われると「はい、今日(午後)1時から。忘れてました。ありがとうございます!」と、すでに頭を切り替えていた。