東京・世田谷区成城の元ロッテ投手・村田兆治さん(72)の自宅で11日未明に火災が発生し、意識不明の男性1人が病院へ搬送されたが病院で死亡が確認された。警視庁によると、死亡した男性は村田さん本人であることが確認された。

「ガラスが割れるような音がして、外を見たら炎の勢いがもうすごかった。すぐに通報しました」。午前3時ごろ、火事を目撃した近所の70代男性はこう振り返る。太い柱のように火が出て、いぶりくさかったという。

 消防車が5台以上駆けつけ、消火活動に当たった。「いったんはすぐに火が消えたように見えたんですよ。そう思ったら奥からまた火がもう一度上がったんです」(前出の男性)。ものすごい量の煙が上がっていたともいう。

 別の近所の80代女性は「においで気が付きました。火の勢いをみたらすごかったので、自分の家にも燃え移るのではないかと思って、貴重品を持って外に出ました。逃げようと思うくらいの火でした」と話した。

 この女性は消防士がこの家から運ばれた人について「心臓マッサージをしている」と話していたのを聞いていた。「まさかそれが村田さんだとはその時は思っていませんでした。最近はお目にかかっていなかったので、自宅にはいないのかなと思っていました」(近所の女性)

 近隣住民らによると、村田さんは最近はあまり外出している様子がなかったという。今年9月には羽田空港で現行犯逮捕される騒動もあった。

 11日午前、村田さんの自宅はすでに鎮火しているが、焦げ臭いにおいはまだ漂っている。住宅の2階部分は窓ガラスが割れ、中はススで真っ黒。消火活動から時間が経っているが、まだ水がしたたり落ちていた。

 前出の近所の女性は「とても気さくな方。何十年も前だけど自宅にお伺いしたこともある。とても残念です」と惜しんだ。