世界の第一線で活躍し続けた秘訣とは――。スピードスケートで平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(36=相沢病院)が引退レースで有終の美を飾った。22日に行われた全日本距離別選手権(長野・エムウェーブ)の500メートルで37秒49をマークし、8年連続13度目の優勝。「すごく楽しかった。(ゴール後の涙は)うれし涙です」と笑顔を見せた。
W杯では五輪個人種目で日本歴代最多に並ぶ通算34勝をマーク。五輪でも金を含む3個のメダルを手にするなど、輝かしい実績を残してきた裏には、徹底した自己管理があった。あるスピードスケート関係者は「小平さんはよく自分で食事を作っているのですが、びっくりしたのは(乳酸菌など)微生物の領域まで調べていたこと。普通の人じゃ想像つかないですよね。昔は飲む水も選んでいたみたい」と証言する。
さらに「現役時代の小平さんはチームの関係者以外と食事に行かなかったですね。自分の食事のリズムを崩されるのが嫌なので」と明かした。食材をミクロのレベルまで研究し、食事を取るペースも絶対に崩さない。そんな小平のストイックさを知る周囲は、現役中に食事へ誘うことはなかったという。
選手としてまだやれる自信はある。しかし、小平の覚悟は決まっている。「スケートリンクを飛び出していきたい。元気よく飛び出して、たくさんチャレンジして、歩みを進めていきたい」。その表情は晴れやかだった。












