北京五輪で1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得したスピードスケート女子の高木美帆(28=日体大職)は、先輩のラストレースで全力を出し切る覚悟だ。

 全日本距離別選手権(21~23日、長野・エムウェーブ)の開幕に向けて高木は20日、会場で最終調整。「今回は『初めて見に行きます』と言ってくださる方々もいる。スケートの迫力だったり、独特な静けさからの盛り上がりだったりとかを感じてもらえたら。会場の人やスケーターと一緒に大会を盛り上げることができたら」と決意を述べた。

 今大会の女子500メートルは、平昌五輪同種目金メダルの小平奈緒(36=相沢病院)のラストレース。さぞかし神妙な話をしているのかと思いきや「私がウエートトレーニングをしているときに、奈緒さんが氷上でアップをしていて、そのときに私はタオルを頭に巻いていたのですが『そろそろそのタオルを代えた方がいいんじゃない?』って。そういう小ネタを挟まれるくらいですね」と苦笑いを浮かべた高木。現時点で小平のラストレースに関する話は特にしていないという。

「実は結構、紆余曲折があって、なかなか氷上でいい感覚をつかめない時期が続いていた」と高木が明かすように、決して順調に調整が進んでいるわけではないが、小平のラストレースに向けては「私ができることは1本1本を全力で、全身全霊で滑ることだけ。それはいつでも変わらない」ときっぱり。後輩として、精一杯の滑りで先輩を送り出す。