新たな〝相棒〟を提案だ。陸上男子100メートル前日本記録保持者のサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)が17日、都内で行われた凱旋報告会に出席。7月の世界選手権(米オレゴン州)で日本勢初となる決勝進出、7位入賞を果たした感想や世界との実力差について語った。また、他競技ながら海外で活躍する「ある選手」からサプライズでメッセージが届いた。
同選手権は予選で自己ベストに迫る9秒98をマークするなど、一発勝負で実力を発揮。準決勝はタイム順でファイナル進出を決めた。
サニブラウンは「(拠点の米国で)普段からトップレベルに触れていることが一番いい準備として成果に表れたのかな」と振り返りつつ「達成感があったのは一瞬。やっぱり決勝に出ただけで、(メダルには)近いようですごい遠い感覚だった。出し切ったので、一番は悔しかったですね」と、満足していない様子だった。
レースでは2019年からパートナシップを結ぶ「プーマ」のスパイクを使用している。今季は昨年の東京五輪から一新し、軽量性と反発性を兼ね備えた独自のテクノロジー「ニトロフォーム」を採用したスパイクが提供された。
「履き心地もよくて、その中で機能性もしっかりしている」。サニブラウンはこう感想を述べた上で「陸上競技は体ひとつで戦っているスポーツなので(スパイクは)一番大事になってくる」と強調した。
そんな走りを支える〝相棒〟について要望がないか問われると「目立つのが好きなので左右の色が違ったり、100メートルのスタートラインに立って『ハキームが履いているスパイクがかっこいい』と思うようなものがいい」とニヤリ。すると、スパイクの開発に携わるプーマジャパンの萩尾孝平社長は「日本が注目するスター選手がブロックに着いたときに自信をもってお披露目できるよう、アイデアを取り込んでいきたい」と前向きに受け止めた。
この日は同社と契約を結ぶサッカー日本代表MF堂安律(24=フライブルク)からサプライズメッセージが届いた。堂安は来月開幕のカタールW杯で「サニブラウン選手のように活躍して世界のみなさん、日本のみなさんにいい意味で期待を裏切れるようにします」と力強く語り「これからのスポーツ界は僕たちの年代が活躍して盛り上げて行くべきだと思っています。僕たちの活躍で日本、世界を驚かせることができるように頑張りましょう」と呼びかけた。
これにはサニブラウンも刺激を受けていることを明かし「4年に一度のものすごい大きな祭典なので、日の丸を背負って日本中を沸かせるプレーをしていただきたい」とエールを送った。
「自分の競技人生まだまだこれから。ここからが本当のスタート」と話した23歳のスプリンター。〝戦闘靴〟とともに限界への挑戦は続く。












