復活なるか。リーグ4位に沈んだ巨人は秋季練習の真っただ中。3年ぶりのV奪回に向けて新たな司令塔となったのが、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(43)だ。原辰徳監督(64)と現場で連携を密に取り、目を光らせている。軒並み低調な成績に終わった今季の課題はどこにあったのか。そして、チーム再建のキーマンとして挙げたのは――。
課題山積の原巨人では鍛錬の秋が続く。16日もチーム全体で1時間みっちりと体力強化のメニューをこなし、野手は打撃と守備練習で計3時間汗を流した。屈辱にまみれた今季の課題が洗い出されてきた。
作戦兼ディフェンスチーフから昇格した阿部ヘッドは「守備でミスも多かったし、小技ができるような状況もつくれなかった。ピッチャーの成績自体はストライク率だったり、そういう細かい部分は上がっているんだよ。だけど、失点が増えているということは、やっぱり守備。アウトがヒットになったり、ヒットがツーベースになっちゃっていた。それが現実」と受け止めた。
昨季の失策数は12球団最少の「45」だった。ところが、今季は一転してリーグ5位の「82」まで急激に悪化した。こうした守備のほころびがリーグワーストのチーム防御率3・69、548得点を軽く上回る589失点に直結したとの考えだ。ミスはつきものとはいえ、傷口を最小限に抑えなければ、いくら得点を挙げても焼け石に水。守備力の再強化こそが最優先課題とした。
守備力で言えば、バッテリーも無関係ではないだろう。今季の捕手陣は春季キャンプから「横一線」でスタートし、大城卓三(29)がレギュラーの座を奪取。104試合で先発マスクをかぶり、自己最多の13本塁打をマークした。この結果に、阿部ヘッドは〝物足りなさ〟を指摘した。
「(小林)誠司がもっと打って張り合ってほしかった。理想はね。1億円もらっているんだから。(キーマンになる?)そうそう。張り合ってもらわないと。(大城と)張り合うために、自分がどうするべきなのか考えないとね」
小林誠司(33)は今季も課題の打撃が克服されず、打率1割4分8厘に低迷。控えに回る機会も多く、スタメンも29試合にとどまった。元正捕手が互角の争いを演じられず、大城に〝独走〟を許し続けるようではチーム強化につながらないというわけだ。
もちろん、期待するがゆえのゲキだ。この日は新任の大久保博元打撃チーフコーチも小林を熱血指導し「ホームランを打ったら褒められなきゃいけないのに『お前、ホームランいらないんだよ』って怒られたんだと思う。いいものを持っているのに怒られるのが先じゃあね。非力だったらプロにも来ていない。600打席立ったら、2割5分はいけますよ」と再生への手応えを口にした。
攻守の要で「グラウンド上の監督」とも言われる捕手。来季こそ背番号22は輝きを取り戻せるか――。(金額は推定)












