インドのケララ州のヒンズー教寺院の池で70年以上も生きてきたベジタリアンのワニ「バビヤ」が死んで、インド中の人々が悲しんでいる。地元メディアが報じている。

 クロコダイルのバビヤは70年以上前から、ケララ州カサラゴッド地区のクンブラにあるスリー・アナンタパドマナーバ・スワミー寺院の池に住み着いてきた。人を襲うことはなく、信者がささげる米と野菜だけを食べて生きてきたとされ、〝菜食主義者のワニ〟〝神聖なワニ〟〝修行ワニ〟などと呼ばれるほど、神聖な地位を築いた。

 そのバビヤが10月9日、寿命のためか、池で死んでいるのが発見された。全土から弔問客が来ると予想され、腐敗を遅らせるため、すぐに冷凍された。その後、花の冠で飾られ、弔問客の列が途絶えることはないという。大臣や政治家などが続々とツイッターで追悼コメントを出している。

 寺院信託委員会のウダヤ・クマール議長は「バビヤはおそらく、あちこちで肉を食べていたと思います。完全な菜食主義者だったとは言いません。でも、人前では供物の米と野菜しか食べなかったため、人々の信仰心を集めるには十分だっただろう」と話した。

  バビヤがどこからやってきたかは不明だが、1940年代に寺院の運営者が泥棒から宝物を守るため、このワニを飼って育てていたという説がある。