サッカー元日本代表FW武田修宏氏(55)が、心不全のため死去したアントニオ猪木さんを追悼した。武田氏は猪木さんと〝夜の社交場〟で遭遇する機会がたびたびあり、親交があった。その際に猪木さんの人柄に触れた秘話を明かしながら、その大物ぶりに改めて感嘆した。

 小学生の頃から猪木さんの大ファンだった。兄とプロレスごっこをして育ったし、おばあちゃんがプロレスが大好きで、一緒にテレビの前でかじりつくようにして試合を見ていたことを思い出すね。モハメド・アリ、アブドーラ・ザ・ブッチャー、テリー・ファンク…。そうした試合は今でも頭に焼き付いているよ。

 そんな大スターの猪木さんに、自分がプロのサッカー選手になってからお会いする機会があったんだ。

 当時まだ僕が繁華街へ出歩いていた時に〝夜の社交場〟で偶然お会いしてね。猪木さんといえば大スターだから、最初はどんな方なんだろうと思ったけど、ごあいさつをしたらとにかく腰が低くて、優しくて、とても気遣いのできる方だった。〝闘魂ビンタ〟をしてくださいとお願いをしたら快くしてくれて、一緒にいた友達みんなにもしてくれたんだ。気軽に写真も撮らせていただいたし、優しい印象しかない。

 その後も夜の街で3、4回お会いしたかな。銀座、六本木、渋谷あたりで…。いつお会いしても「サッカー頑張ってね!」と言葉をかけてくださり、本当に温かい人だった。

 そして、そういう場での飲み方もすごく〝きれい〟な方だった。実は他の格闘界の方と別の場所でご一緒する機会が何度かあったんだけど、あまりいい飲み方をされていなかった。でも、猪木さんは全くそんなことはなく、常に静かに落ち着いて飲んでいらっしゃって、本当にきれいな飲み方をされる方なんだなと。やはり本物のスターだと感じたよ。

 日本中を元気にして、スポーツ界はもちろん様々な方面で大きな貢献をされた方でした。心よりご冥福をお祈りいたします。