エンゼルスの大谷翔平投手(28)は11日(日本時間12日)の敵地ヒューストンでのアストロズ戦に「2番・DH」で出場し、初回に3試合ぶりの一発となる34号2ラン、3回には中越え二塁打を放ち、4打数2安打2打点だった。日米通算500打点と800安打の節目に到達した。史上初の投打のダブル規定到達へ一気に行きたいところだが、前日の登板は5回1失点と好投しながら右手中指のマメで緊急降板した。初の規定投球回(162)到達まで残り21イニング。登板は3試合の予定で平均7回投げる必要がある。ハードルは上がったが大谷なら越えてくれる――。

 相手先発は右腕ガルシア。カウント1―2からの4球目、外角低めのカーブをバットの先で拾って右手一本ですくい上げた。角度31度、打球速度100・5マイル(約161・7キロ)で打ち上げてそのまま右中間席に運んだ。マウンド上のガルシアは信じられないといった表情。常識をはるかに超えた驚弾は飛距離388フィート(約118メートル)のムーンショットだった。これで登板翌日は今季7本目だ。

 第1戦は左翼フェンス最上部直撃の二塁打、第2戦は中堅後方への391フィート(約119メートル)の大飛球と2戦続けてひと伸び足りなかっただけに“3試合目の正直”だ。ここ12試合で7発の量産態勢。今季88打点目で、日米通算501打点となった。2年連続「40本塁打&100打点」も見えてきた。

 3点リードした3回先頭はカウント1―1からの3球目、内角の直球を引っ張らずに打ち返した。角度22度、打球速度107・2マイル(約172・5キロ)の弾丸ライナーは中堅手の頭を越えてエンタイトル二塁打となった。飛距離389フィート(約118・6メートル)だった。これで日米通算800安打となった。マルチ安打は今季35度目だ。

 5回先頭は初球チェンジアップを強打するも右飛だった。3番手の右腕スタニクと対戦した7回先頭は四球だった。9回一死二塁で5番手の右腕ネリスにスプリットで遊ゴロに打ち取られた。

 前日は24度目の先発マウンドに上がり、メジャー移籍後最速の101・4マイル(約163・2キロ)をマークし、新球のツーシームも威力を発揮。しかし、右手中指のマメの影響で5回で降板。6安打1失点の好投で12勝目(8敗)を挙げたが、喜べない。

 大谷は「深刻になる前に代わった」と軽症を強調。ネビン監督代行は次回登板は予定通り中6日で17日(同18日)の本拠地マリナーズ戦と明かした。昨年4月4日のホワイトソックス戦は右手中指のマメの影響もあって5回途中で降板。次の登板は中15日だった。

 昨年よりは軽症なのだろうが、残り登板は3回の予定で規定投球回到達に21イニングが必要。1試合平均7回を投げる必要がある。なかなか厳しい。

 ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)との史上最もハイレベルなア・リーグMVP争いはいよいよクライマックス。1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)が放ったリーグ記録の61本塁打を超える勢いでアーチを量産しているジャッジに対抗するには史上初の投打のダブル規定に到達したいところだ。

 歴史を追うジャッジと歴史を刻む大谷。エンゼルスは残り22試合。投打でどこまで積み上げていけるか。