ロシアで拘束されている米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)マーキュリーのブリトニー・グライナー(31=米国)が、バイデン米大統領に帰国への協力を求める手紙を渡し、注目を集めている。

 WNBAのスター選手で、米国代表としてリオ&東京五輪で金メダルを獲得したグライナーは、今年2月17日にモスクワの空港で、大麻オイルを所持した疑いで逮捕された。それ以来、ロシアで拘束が続き、7月1日にはモスクワ市内の裁判所で初公判が開かれた。

 事態が硬直化する中、グライナーは自身の心情をつづった手紙を、4日に代理人を通じてホワイトハウスに送ったという。「USAトゥデー」など米メディアが一斉に伝えた。

 バイデン大統領にあてた手紙の一部が公開された。グライナーは「私はロシアの刑務所で座り、一人で考えています。妻、家族、友人、五輪のジャージー、どんな成果にも守られず、永遠にここにいるのではないかと恐れています」と胸中を明かした。

 その上で「あなたが多くのことに対処しているのは理解していますが、私や他の米国人拘束者のことを忘れないで下さい。私たちを帰国させるために、できる限りのことをしてください」と米大統領に帰国への支援を訴えた。

 さらには「私は2020年に初めて投票し、あなたに投票しました。あなたを信じています」と記し「家族に会いたい! チームメートに会いたい! あの人たちが今、苦しんでいることを知ると、胸が張り裂けそうになります」と悲痛な叫びを上げた。

 一方、米メディアによると、グライナーは最長で10年の懲役を科される可能性がある。また、ロシアの刑事事件で無罪になるのは被告の1%未満で、無罪判決が覆ることもあるという。

 バイデン政権はこれまでもグライナーの拘束を「不当」だとしてロシアに釈放を求めているが、女子バスケのスター選手の悲痛な叫びは届くのだろうか。