世界制覇へ〝死角なし〟だ。バドミントンの世界選手権(22日開幕、東京体育館)を前に、男子シングルス代表の桃田賢斗(27=NTT東日本)が1年前のリベンジに意欲を見せている。昨年の東京五輪は金メダルを期待されながら、まさかの1次リーグ敗退。所属先の佐藤翔治ヘッドコーチ(HC)が取材に応じ、気になる視力の現状などを明かした。
桃田は「覚悟」をテーマに、今大会に挑む。昨年11月のインドネシア・マスターズを最後に国際大会の優勝から遠ざかるなど、苦しい試合を強いられてきた。だからこそ「今回は東京で世界選手権が開催されるので、悔しさを晴らしたい。しっかり結果を出したい」と力強く言い切った。
勝ちにこだわる姿勢は、佐藤HCにも伝わっている。「東京五輪は本人も力を出し切れていないのか、思ったようなプレーができなくて多少残念な気持ちもあったと思う。でも、今年に入ってからは世界選手権が東京で開催されるということで、前向きに一番を目指して頑張っている。一つモチベーションが上がる材料になっている」と指摘。実際に直近の練習では勝利への執念をのぞかせており、順調な調整ぶりを見せているという。
一方で気になるのが、事故の影響だ。一昨年1月にマレーシアでの交通事故で右目眼窩底を骨折。桃田は「どこか自分の中で(視覚が)しっくりきていない感覚だった」と再検査を受けたこともあった。しかし、特に異常はなく「ビジョントレーニング」などで回復に努めている。本人は「前は体をうまく使えていない感覚もあったし(視覚面で)シャトルとの距離感も合ってない感覚もあったが、今は全く不安要素はない」と説明しているが、本当に大丈夫なのか。
佐藤HCは「不安要素はないですね。(違和感が)もし多少あったとしても、それも含めてやっていると思うので」ときっぱり。試合でプレーする上で影響がないことを強調した。
自国開催の大一番では、2大会ぶりの頂点取りを目指す。「まずは初戦にしっかりと勝って、あんまり先を見ずに一戦一戦やってもらえたら、おのずと結果も出てくると思う。東京五輪でプレッシャーを感じた分、今回はこういう場を楽しんでやってもらえたら」と佐藤HC。約1年前は悔しさを味わった。次こそは同じ東京の地で、笑顔を見せて締めくくる。












