プロ転向を表明したフィギュアスケート男子五輪2連覇・羽生結弦(27=ANA)の存在感は、やはり別格のようだ。

 かねて「唯一のモチベーション」と公言してきたクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)の習得に取り組んできた羽生。2月の北京五輪は足首の状態が万全ではない中で果敢に挑戦し、成功こそならなかったが、国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めてプログラムに入れたジャンプとして認定された。同14日の会見では「今まで4回転半ジャンプを跳びたいって言って目指した理由は、心の中に9歳の自分がいて、あいつが『跳べ』ってずっと言っていたんですよ」と語っていた。

 羽生らしい言葉が大きな話題となった。そこで「9歳の自分」というフレーズをヒントに、新グッズの制作が決定。関係者によると、羽生も制作に参画するなど、徹底したこだわりぶり。「『9歳の僕』記念グッズ」「『王様のジャンプ』記念グッズ」「『9歳の僕と王様のジャンプ』記念グッズ」の3パターンが発売される。パターンによって販売される商品は異なるものの、書き下ろしメッセージ付きポストカード、9歳のスケーティング写真を活用した両面ポスター、クリアファイル、切手などが含まれているという。

 先行予約販売は20日からスタート。羽生は19日に「まだまだ未熟な自分ですが、プロのアスリートとして競技を続けていくことを決意しました」と話し、新たなスタートを切ったばかり。このタイミングのよさもやはり持っている男と言えるのかもしれない。