柔道の世界選手権(10月、タシケント)に挑む男子100キロ超級代表の斉藤立(20=国士舘大)は、最大のライバルから刺激を受けている。

 右ヒザのケガの影響で7月上旬のグランドスラム(GS)ハンガリー大会を欠場したものの、宮崎・延岡市で行われている男子日本代表強化合宿に参加。2日の取材では「1本目をやって、今日やるとまずいなと判断した」と乱取りの練習を自粛したが「無理しすぎると悪化してしまうのでコントロールしながらやっている」と焦ることなく調整を進めている。

 GSハンガリー大会は現地で試合を観戦。五輪2大会金メダルのテディ・リネール(33=フランス)の試合を目の当たりにし「正直自分は悔しいし、現地に行きたくないと思っていたけど、あのリネール選手の試合や雰囲気を味わってから心境が変わった。ダントツで王者という感じだった」と消えかけた心の炎が再熱した。

 斉藤にとっては初の世界選手権。「リネール選手だけじゃなくていろんな選手がいる。リネール選手だけに絞ってもダメ」と目の前の一戦に全神経を注ぎ、世界の頂を目指す。