10日投開票された参院選に全国比例で立候補した立憲民主党の辻元清美氏(62)が当選を果たした。

 投票終了の午後8時過ぎに当選確実の一報が届き、「8時に当確、信じられない。心からのご支援感謝いたします」と支援者に深く頭を下げた。

 選挙戦終盤の8日、自民党の安倍晋三元首相が奈良市で凶弾に倒れた。「安倍元総理がお亡くなりになった。ですから、(当選しても)うれしいというか、そうでもないというか」と複雑な表情をみせながらも、「ますます、日本社会でのさまざまな問題を深刻に受け止めて、前に進んでいかないといけない。安倍総理と私は長年、議論してきた。心からご冥福をお祈りする気持ちでいっぱいです」と話した。

 先の衆院選では日本維新の会の池下卓氏の前に、比例復活もできないほどに惨敗。自分を否定された思いで、ひどく落ち込んだ。その後、全国を回って地域の人々の声を聞くうちに「利権政治を止めなければならない。全国の声を届けないといけない」と感じたといい、当初は次の衆院選も考えていたが、ロシアのウクライナ侵攻や物価高などの情勢の変化も重なり、「国会で『総理!』と言いたい」と参院選に全国比例での出馬に踏み切った。

 支持基盤を持たず、産別候補の多い立憲民主党内でどれだけ得票できるかという〝身内との戦い〟に不安を抱えながらも、選挙戦では地元の大阪を中心に全国で街頭演説。自らビラを配り、道行く人に話しかける従来のスタイルで戦い、国政復帰を決めた。