菅義偉前首相(73)は9日、JR川崎駅西口で行われた参院選(10日投開票)神奈川選挙区に立候補した三原じゅん子氏(57)の街頭演説会で応援した。

 菅氏は奈良市で遊説中に銃撃された安倍晋三元首相の内閣で長年にわたり官房長官を務めた。「みなさん、菅義偉前総理がお見えになりました」と三原氏に紹介された菅氏は、安倍氏死去のショックで憔悴した様子だった。

 左腕に喪章を付けて演説台に上がりマイクを握った菅氏は「昨日、安倍晋三元総理が凶弾に倒れ亡くなりました。みなさんと一緒にお悔やみを申し上げます」と頭を下げ、安倍氏が首相在任中の功績をこう称えた。

「卓越した指導力、そして確かな先見性、この日本に大きな功績を残したと思っております。47すべての都道府県どこに行っても仕事がある、これを実現した経済政策、先見性のある外交政策、平和安全保障の3つの安全保障政策を成し遂げました。今日の外交安全の不安定な姿をあたかも熟知し、予言したような形で平和安全法制をつくった。あの時、支持率10%下がると思ってやりました」

 安倍氏が凶弾に倒れた翌日に迎えた参院選最終日。菅氏は「選挙活動は民主主義の根幹であります。これを否定するテロ行為は絶対に許してはなりません」と呼びかけると群衆から「そうだ!」と大きな声援を受けた。

 続けて「民主主義を守り、そして発展をさせて行くのも私たちの役目だと思います。この選挙戦、いろんな意見がありましたが、今日最後まで堂々と議論を戦わせ合い、そして結果を出すのが、民主主義ではないでしょうか」と菅氏は力強く訴えた。