江戸時代の医学者、貝原益軒(1630~1714)が「養生訓」の中の「寿親養老書」の項で紹介している長寿法「摂生(せっせい)の七養」をここに掲げる。

<その一>言葉を少なくして内気を養う

<その二>色欲を戒めて精気を養う

<その三>美食を少なくして血気を養う

<その四>唾液をのみ下して臓気を養う

<その五>怒りを抑えて肝気を養う

<その六>飲食を制限して胃気を養う

<その七>心配ごとを少なくして心気を養う

 これらは、現代の健康生活にも完全に活かせる健康の要諦である。
 益軒先生は「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」と喝破しているが、粗食だった江戸時代の「腹八分目」は現代で「腹六分~七分」と考えてよい。

<その二>の<色欲を戒めて精気を養う>についても、年齢による房事(セックス)の回数を教示してくれている。

 20歳代 2×9=18(10日に8回)
 30歳代 3×9=27(20日に7回)
 40歳代 4×9=36(30日に6回)
 50歳代 5×9=45(40日に5回)
 60歳代 6×9=54(50日に4回)
 70歳代 7×9=63(60日に3回)
 80歳代 8×9=72(70日に2回)
 との由。

 ◆石原結實(いしはら・ゆうみ)1948年、長崎市生まれ。医学博士。イシハラクリニック院長として漢方薬と自然療法によるユニークな治療法を実践するかたわら、静岡・伊豆でニンジンジュース断食施設の運営を行う。著書は300冊超でベストセラー多数。最新作は生島ヒロシ氏との共著「70代現役!『食べ方』に秘密あり」(青春出版社)。