病院の会計担当の職員が1億5000万円を横領したことが発覚。使いみちは、アイドルの追っかけだった!

 着服が発覚したのは、三重県にある南伊勢町立病院の会計担当職員の男(30代)。病院が昨年度の決算書類を確認したところ、診療費が消えていることが判明し、今月7日に男が町役場を訪れ「私がやりました。これ以上言い逃れできないと思いました」と着服を告白した。

 男は患者が支払った診療費の一部を持ち出したり、病院の口座から現金を引き出すなどの手口を繰り返し、少なくとも1億5000万円を着服。町や病院の内部調査に対し「アイドルの追っかけをしていて、旅費やコンサートの料金、プレゼント代などに使った」などと話しているという。

 町の担当者によると「該当職員は2019年に同病院の会計担当に異動して以来、着服を繰り返していたようですが、1億5000万円というのも本人の弁で、着服は複数年度にわたっていることから、実際の被害額がどれくらいになるかは調査中」という。

 上村久仁町長が21日に記者会見し、詳細を明らかにする予定だが、総額はさらに増えるとみられている。

「アイドルは全国的に有名なグループではなく、地下アイドルのようです。職員本人はアイドル関連以外にネットゲームの課金にも使ったと話している。『弁済の意思はある』と返還する意向を示してはいますが、ほとんど使い果たしているようで、弁済能力はないようです」(同)

 南伊勢町は近く刑事告訴するとともに、民事でも損害賠償を求めて提訴する方針だが、どれくらい回収できるかは不明。町立病院のチェックミスだが、少なくとも1億5000万円の診療費は、町の財政にかかわる大問題になることは必至だ。

 町の不手際といえば今年4月、山口県阿武町でコロナ対策支援の給付金4630万円を田口翔被告(24)に誤送金する騒動が話題になった。

 行政関係者は「阿武町の事件では全額が確保されましたが、責任を取って町長は給与5割返納、副町長も給与4割返納を3か月などの処分となった。今回はもっと巨額で、回収ができるかどうか分からない案件なので、さらに町や病院の幹部はそれより厳しい責任を取ることになりそうだ」と話している。