2017年に放送されたアニメ「少女終末旅行」は、文明が滅びほとんどの人間が死に絶えた世界で、生き残った2人の少女が旅を続けるという“ディストピア・ファンタジー”。そのオープニング曲が「動く、動く」で、エンディング曲が「More One Night」。今回は2曲まとめて取り上げたい。
歌っているのは主演の2人、チトとユーリの声を務めた声優の水瀬いのりと久保ユリカ。主演、といってもこのアニメの登場人物はほぼこの2人だけといっていい(道中で他の生き残った人間に出会うこともあるが)。なにしろ世界は既に滅んでしまっているのだ。どう考えても、希望など抱きようがない、重い設定のストーリーである。
だが、そんな世界観の中で見ているこちらの気分が沈まないのは、チト&ユーリのほのぼのとした楽天的にも思えるキャラクターのおかげ。そして、2人が歌うオープニングとエンディング曲が、びっくりするほど明るくアッパーな曲調であることも重要だ。
普通、こういうテーマのアニメだったら重厚でシリアスな曲を使ってしまいがちだが、両曲ともに極めてキャッチーなメロディーを持ったノリノリのエレクトロ・ダンスミュージック。アニメを知らずに曲だけ聴いたら、絶対に2人の境遇がどんな悲惨なことになっているのか想像がつかないだろう。
それでも決してミスマッチではない。オープニングもエンディングも、やっぱりこの2曲だからこそアニメも傑作になったのだと思う。












