フジテレビは5日、公式サイトを更新。新たに「AIセンター」を設置したことを発表した。

 公式サイトでは「フジテレビは、7月の組織変更でデジタル戦略統括室内に『AIセンター』を新設した」と発表。続けて「同センターのもと、湾岸スタジオにAI活用の実験場「AI Sandbox』を設置し、実写ドラマ制作における生成AIの活用を本格的に進めている」と明らかにした。

 また「すでに今期の『救命病棟24時』(毎週月曜21時~放送中)をはじめ、複数のドラマで活用しており、クリエイターの発想を映像で実現する新たな選択肢として、表現の幅を広げるとともに、より良い制作環境づくりにつなげていく」と記した。

 AI活用の背景について、同局は「現在、地上波ゴールデン・プライム帯の連続ドラマを年間16本制作している」とした上で「撮影を取り巻く環境の変化を踏まえつつ、作品の世界観や演出意図を実現することが求められている。こうした環境の変化に対応するため、生成AIを制作手法の一つとして取り入れ、活用する方法を検討する」と説明。「撮影前の準備段階から脚本や目指す映像を共有し、実写撮影、VFX、CG、生成AIなどの中から、作品やシーンに適した手法を選ぶ。従来の撮影条件では難しかった表現に取り組むとともに、現場の負担軽減や安全性の向上を図る」と方針をつづった。

 さらに、今年10月期から、毎クール1本以上のドラマを「AI強化枠」に設定することも発表。「AI Sandbox」で作品制作に挑戦していくという。今後は「2027年10月をめどに、フジテレビが制作するすべてのドラマでAIを、作品やシーンに応じて活用できる体制を整える」とした。